不注意優勢型ADHDのあむです。
大人になってからADHDを自覚すると、様々な日常的な不便を感じますよね。
私は特に「忘れ物が多い」「物忘れ」「スケジュール調整ができない」などがひどいです。
頭の中が常にこんがらがっているような感じで、脳内の整理ができないのが原因だと思っています。
不注意型ADHDの人はワーキングメモリの容量が少ないと言われています。
つまり、容量が溢れて新しいことが入ってくると整理できずに混乱してしまうということですね。
ADHDは完治することは難しいです。
そのため、日常的に対策をすることが大切です。
こんなことで困っている方向け
- 不注意優勢型ADHDですぐにものごとを忘れてしまう
- なくしものが多い
- 忘れ物が多い
- 自分の考えがまとまらない
- 頭の中が混乱している
なぜADHDは物忘れが多いのか?(事例別)
ADHDは「注意欠如・多動性障害」とも言われ、その名の通り日常の不注意や多動が病的な症状として現れる特性を持つ人たちのことです。
健常者が当たり前にできることが、私たちADHDにとってはとても困難なことがあります。
その中に、「物忘れが多い」「忘れ物が日常的に起こる」「スケジュールなどの調整が苦手」「頭の中を整理することが苦手」などのことがあります。
私自身、子供を保育園に通わせ始めて4年目ですが、いまだに毎日のように忘れ物をしてしまいます。
保育園の先生方には呆れられ、子供は保育園で「タオルがない…」と泣いていたりするそうです。
私のせいで子供が悲しい思いをしてしまい、本当に自分が嫌いになります。
それは、ADHDの特性に原因があります。
【事例1】ADHDはワーキングメモリが少ないため、一時的な記憶が困難

Aの書類を6部、Bの書類を3部コピーして、Aを田中さん、Bを山本さんに届けてくれるかしら

承知しました!

(あれ…?コピーに来たけど、部数はそれぞれ何部だっけ?届ける人は誰だっけ?)
ADHDはワーキングメモリが少ないと言われています。
一時的に記憶しておくことができる容量が通常と比べて少ないということですね。
なので、すぐに容量オーバーになってしまい、つい先程のことを忘れてしまったり、うまく処理できなくて混乱してしまったりするのです。
なので忘れ物も多いし、指示を受けたことを忘れてしまったりします。
本人も、すぐには忘れないだろうと頭の中に留めておこうとしますが、その後に起こった出来事によって忘れてしまったりするのです。
【事例2】作業の途中で別のことを始めてしまい最初の作業や指示を忘れてしまう

あむさん、田中さんに伝言をお願いできるかしら

承知しました!

あむさん、前お伝えした書類の件ですが…

いますぐお持ちしますね!

あむさん、田中さんへの伝言伝えてくれた?

申し訳ありません、失念しておりました…
不注意優勢型ADHDも、衝動性の特性が出てしまう場合もあります。
何かの指示を受けた後に、別の出来事が重なるとそちらを優先してしまい、結果的に最初に受けた指示を忘れてしまったりするのです。
気になるとそれをすぐに解決したくなって仕方なくなるためです。
【事例3】作業を始めたいのに、別のことが気になってしまって捗らない

仕事を始めるぞ!

(週末の法事の時間を確認しないと…業務が終わってから連絡しよう)

(あの件は母に相談したら良いんだっけ?場所はどこだっけ?)

あぁ!作業に集中できない!ミスをしてしまった!
ADHDはワーキングメモリが少なく、記憶の整理も困難です。
そのため、何か仕事などの作業で集中したいことがあるのに、気になっていることが頭から離れないことがあります。
もちろん作業に集中できずに、ミスが起こってしまったり、スケジュール通りに作業が進まないこともあります。
ADHDはメモの習慣で物忘れを解決!
上記のような問題に頻繁に直面するADHDですが、完治することは難しいとされています。
生まれ持った特性だからです。
薬物療法などもありますが、それと同時に日常に一手間工夫を入れることが重要になります。
それが、メモを取ることなのです。
メモを取ることで記憶を紙に移すことが出来て脳の容量に空きができます。
自分の第二の脳としてメモを活用するのです!
準備するもの
準備するものは3つ。
- お気に入りのノート(保存用)
- タスク表
- 自由に描き殴れる使い捨てのノート
ものが多いと整理がしづらくなる人は、1、2は手帳などで一つにまとめて使っても良いかもしれません。
お気に入りのノート(保存用)
これは【事例1】などの状況で有効です。
指示を受けたことや説明を受けたことなど、大事なことをメモするようにし、のちに見返すこともできるノートです。
私は日常のお供として常に持ち歩いています。
書き込み容量の多い手帳や日や週ごとにページがある手帳などで代用もオススメです。
とにかく指示を受けたことや思いついたアイデアなど、全て書き残して、作業の取りこぼしがないように努めましょう。
メモを始める人で、元々書くのが苦手な方は、お気に入りのノートを見つけて愛用すると、愛着が湧いてメモが楽しくなりますよ!
タスク表
こちらはやるべきことが出来たそのときにすぐに書き出し、作業を忘れることを防ぎます。
【事例1】や【事例2】などの場面で活躍します。
通常のノートや手帳に書いてしまっても問題ないかと思いますが、斜線で消したりチェックしたりするので紙面が汚れるのが嫌な方は別にタスク表を利用しましょう。
自由に描き殴れる使い捨てのノート
これだけみると「え?」と思う方も多いかもしれませんが、私はこの存在がとても大きいです。
今後に残す必要のない、ただその時の感情や思いつきを書き殴るためだけのノートです。
「それ、必要?」と思う方もいると思いますが、結構重要なんです!
【事例3】のようなときは、とにかく頭から無駄な考えを取り除く必要がありますよね。
実は、人間は紙に書くことによって思考の内容は紙に移動され、脳内の容量が空くのです。
なので、集中したい作業があるときは、手間でもいったん先に無駄な思考や思いつきを紙に書き出してしまいましょう。
これで作業にない考えが紙に移ってスッキリします。
紙にも情報が残っているので、忘れる必要もありませんし、大事なことであれば後からタスク表に書き出しておきましょう。
お気に入りのノートやお供にしているノートには描きたくない、リアルな自分の感情を書き殴る用なので、手ごろな価格のノート(100均一など)で大丈夫です。
メモ道具はスマホアプリでも可!ノートの方が尚良し。

メモ道具はアナログで揃えないといけないの?アプリじゃダメ?

アプリの方が通知機能などもあって便利な気がする…

アプリでも大丈夫です!とにかく脳内の思考を紙やメモアプリなどに移動することが大事です!
ただし、手を動かしてメモを取るアナログな方法の方が、脳に刺激が届くので物忘れにさらに効果的とされています。
お気に入りのノートを見つけよう!
メモを始めるにしても、正直書くこともめんどくさいし…。
それなら、お値段が高くてもお気に入りのノートを持ってみましょう!
すると、お金をかけた分やる気も出ますし、何より大事にします。
人間は白いページがあると埋めたくなる特徴があるので、つい真っ白のページを自分の考えでいっぱいにしたくなりますよ!
ノートだけだともったいないと感じる方は、お気に入りの手帳を持つのも良いと思います。


【体験談】メモを取ると脳内が整理できてスッキリするようになった!
上記の事例のような症状に悩んでいた私は、ふとテレビで見かけた前田裕二さんの「メモの魔力」という本に出会いました。
そこにはメモの重要性や究極のメモの方が書かれていて、本当に書くことは夢を叶えることだと実感した本です。
この記事でも書いた、「メモは第二の脳」や「手を動かすアナログのほうが効果的」というのもこの本から知った情報です。
私自身昔から文字で気持ちを書くことは好きで実践していたので、それが日常の困難の解消や、夢を叶える力になるとはおもっていませんでした。
ですが、本格的にメモをするようになって、仕事のミスも減りましたし、小さい頃からの夢だったフリーランスのイラストレーターになることもできました。
メモが気になっている人は、是非一度前田裕二さんの「メモの魔力」を読んでみてくださいね。
前田さんのメモの実践方法がよくわからない方にはドリルもオススメ!
子供向けですが、実践形式なので大人もとても勉強になります!
有名人が夢を叶えたお話も読めるので楽しめますよ♪
ADHDはメモを活用して日常の困難を改善しよう!
ADHDは特殊な性質上、通常の人よりも何倍も努力しないといけないかもしれません。
でも、過集中などADHDだからこそ力を発揮する天才的な才能も兼ね備えています。
なので私はADHDであることを悲観的には考えていません。
毎日のように自分を嫌になることはありますが、特にひどい物忘れはメモで毎日対処しています。
メモはびっくりするくらいADHDの日常を改善してくれるので、是非日常に取り入れてみてくださいね!