こんにちは。あむです。
現在、0歳、2歳、4歳の母親、あむです。
幸いにも、最近までほぼ子供が嘔吐することなく日々を過ごしてきました。
体が強い子供たちに感謝していました。
ですが、去年から何度か下の子が胃腸炎になり、かなりパニックになってからというもの、元気にしていても少し不機嫌になると「吐くのではないか」という強い恐怖から子供に対してずっとビクビクしながら生きるようになってしまいました。
妊娠中のメンタルの悪化かもしれませんが、現在進行形で大変困っています・・・
ですが、母親になったからには、苦しんでいる子供の世話をしないといけません。
そこで、子供の体調不良時、今回は特に胃腸炎の時にしている工夫をご紹介したいと思います!
子供が「お腹痛い」…とたんに震えだす!子供が体調不良の時の嘔吐恐怖症の症状
多くの胃腸炎は感染性だと思いますが、本当に予告なく突然吐き出します。
嘔吐恐怖症にとって、これ以上の恐怖はない…。
去年の年末と先月頭、下の子が胃腸炎になりました。
ここまで一切吐いてこなかった子が、この短期間で2度も…
上の子もほとんど吐かなかったので耐性はほぼなく、パニックに陥りました。
しかし甘えたい盛りの2歳なので、しんどいよ〜と言って母の膝の上に頭を乗せてきます。
その度に心臓バクバク、手は震え…。
こんなに辛そうにしているのに「こっちに近づかないで」と思ってしまい、その後自己嫌悪。
泣きそうになりながら、看病しました。
心の中で「大丈夫、大丈夫…」と唱えながら、子供を撫でることしかできないのです。
特にひどい症状は「予期不安」
私の場合、吐いてしまえば、びっくりするほど手際よく処理できました。
ただ、それ以上に吐いていない時の「いつ次吐くんだろう」というのがこれ以上に泣く恐怖でした。
2歳の子供にできる訳ないですが、
吐く前に教えて!
状態です。(無理)
おそらく、嘔吐恐怖症で外を出歩けなかったりする方の多くはこの予期不安に襲われていると思います。
吐いている以外の時間、常にドキドキバクバクで、上の子にも全然優しくできず、心が折れかけました。
怖いものは怖い!
具体的に何が怖いか?
私の場合、二次感染がいちばん怖いです。
今回のように、一人だけで済めばいいですが、それがもう一人の子供にうつったら、自分に感染したら、家族全滅したら…というのがいちばん怖いです。
なので感染対策が必要になる、処理が大変になる程怖いです。
吐く場所が絨毯やソファーだったりすると、乾いた後ウイルスが飛散して部屋中に充満するという妄想に苛まれ、消毒液を吹きかけ続けます。
フローリングだとダメージはマシです
袋だと尚更安心します。
大人であればトイレで処理はなくすみますが、こどもはそうはいかないので、布団とかも専用のものを出したりして対応します。
なので、胃腸炎じゃない嘔吐は恐怖が幾分かマシです。(胃腸炎かどうかわかるまでは怖い)
子供が嘔吐した時の対処法
さて、そんな嘔吐恐怖症ママの、感染対策を主にした看病の工夫を紹介します。
嘔吐処理の手順
- 他の子供を近づけないようにする
- ビニール手袋、マスクを装着し、キッチンペーパーなどで拭き取り、大きめのビニール袋に入れる
- 手袋を外して袋に入れる
- 次亜塩素酸を薄めた消毒液を、吐いてしまった場所に吹きかける
私の場合は色が変わってしまっても大量に吹きかけます。 - 袋の中にも大量に吹きかける
- 口をしっかり閉じてゴミ箱の奥底へ
- 汚れた服を食毒液で消毒。
- 色落ちが心配な時は、大量にお湯を沸かしてゆっくり汚れたところに流しかける(熱湯消毒)
- 嘔吐で汚れたもののみ洗濯する
- 3回くらい手洗いする
という感じです。
一般的な嘔吐時の感染対策と変わりはありません。
消毒液の量や熱湯消毒、手洗いの回数と時間あたりは少し恐怖症特有かもしれませんが、ここは自分が安心できるレベルで納得するまでするといいと思います。(手が荒れる方がマシ)
手が荒れやすい方は保湿もしっかり行ってくださいね。
用意しておくと良いもの
使い捨てマスク
コロナ禍のこともあり、どの家庭にもあると思いますが、不織布の使い捨てマスクは常備しておくと良いです。
処理するたびに捨てて入れ替えると安心です。
コロナ禍でマスクの性能がグンとアップして、外からのウイルスもブロックしやすくなりました。
なので感染対策のため私は看病の時は一日中家でもしています。
子供さんがマスクができる年齢であれば、家でもさせておくと予防になるかもしれません。
(神経質な私たち嘔吐恐怖症の場合)
後にも書きますが、最後には他の処理した道具とともに袋に入れて口を塞いで捨てます。
使い捨てビニール袋
こちらは100均でも手に入ります。
処理の時は必ずつけたほうが良いです。
そのほうが、安心するので。
嘔吐恐怖症は心の病気なので、自分が納得し、安心できることがどうしても優先になりますね。
こちらも処理のたびに捨てます。
こちらも最後には他の処理した道具とともに袋に入れて口を塞いで捨てます。
エプロン
処理中に自分の衣類が汚染されることを防ぐために、あったほうがいいです。
100均にもあります。
最後に一緒に捨てられるように、こちらも使い捨てだとなお良いです。
消毒液
自宅にあるもので簡単に作ることができます。
原因がノロウイルスの場合、アルコールは効果がないので、念のため全ての嘔吐に塩素系消毒液を使用します
家庭でもできる簡単な消毒液の作り方
- 500mlのペットボトルいっぱいに水を入れる
- ペットボトルキャップ2杯分の家庭用塩素系漂白剤を入れる
- 霧吹きに入れ替えてシュッシュ!
↓塩素系成分を使わず、ノロウイルスなどのノンエンベローブウイルスに効果があるノロクリン!オススメです!↓
介護用シーツ
こちらも100均で購入が可能です。
布団に巻きつけるように敷き詰めると、布団の汚染を防ぐことができます。
汚れたら密封して捨てればOK
※しかしうちはまさかの失敗…
布団に敷き詰めたら2歳の下の子に全力拒否された。泣きたい。
防水シーツ
介護用シーツの下も念のため防水シーツにします。
布団に染み込んで洗えない…ということが防げます!
おねしょ対策にもなるので、うちは年中無休でこのシーツを布団にかぶせています。
突然のときも安心ですよね!
洗面器(袋装着)
こちらも100均で購入可能です!
お風呂用の子供用洗面器や掛け湯用の取手付きのものも便利です!
いつ吐いてもいいように、洗面器を覆えるくらいの大きい袋をセットしておきます。
これで衣類や床、布団が汚れにくくなり処理も楽です!
※しかし特にちいさい子供の場合うまくその中に吐いてくれないこともあります(うちも全拒否!泣きそう!)
大きめの袋
大きいと、汚物を袋に入れるときに、手や腕につきにくくて良いです。
洗面器にセットしたり、処理で汚れた使い捨てのものを全てこの中に入れて、消毒液で浸し、口を閉じて捨てると安心です!
嘔吐時の汚染物の消毒の方法
子供が吐いてしまって、床などを汚してしまった時は、長時間置いておくのは感染対策的によくありません。
なので、迅速に処理します。
エプロン・マスク・手袋を装着し、換気をよくします。
処理後は手をよく洗いましょう。
床・ドアノブ・トイレなど
吐いたものは静かに拭き取ります。
作った消毒液や他の処理用消毒液で拭き取った後、水吹きをしておきます。
キッチンペーパーなどを使うとすぐに捨てられて便利です!
処理に使ったものは袋に入れて、最後に消毒液を吹きかけて口を閉めて捨てます。
衣類
捨てる
重度の嘔吐恐怖症の方は、着ていた服が汚れた場合、捨ててしまう方もいらっしゃいます。
それがいちばん感染が広がらずに、気持ちの面でも安心です
私もできればそうしたいですが、貧乏性のため使いまわせる方を選んでおります。
消毒液につけ置きする
0.02%濃度の消毒液で浸透時間は5分以上行います。
熱湯に浸ける
色柄物の色落ちが心配な場合は熱湯を使います。シンクにゴミ袋を置き、衣類を入れて85度以上の熱湯をかけて1分以上つけ置きします。
沸騰させた100度のお湯の場合、500mlで85度まで下がるのに4分30秒かかりますので、鍋などで大量に沸騰したお湯を入れて1分以上待てば効果があることになります!
色も落ちなくて放置でOKなので便利!
スチームアイロンを当てる
こちらも色柄物の色落ちが心配な方に!
汚れた箇所の周囲などの広い範囲にスチームを当てます。
95度以上の設定で1分以上当てれば効果があると考えられているそうです。
絨毯や布団・ソファー
こちらもスチームアイロンでの高温消毒が効果的です。
広い範囲に95度以上の設定で1分以上スチームを当てると安心です。
1分と言われたら2分!5分と言われたらそれ以上やってしまうのが嘔吐恐怖症の性!
子供の看病の時の気持ちの持ち方
処理方法でウイルスが死滅する安心感は上記で得ていただけたでしょうか?
後は、そうなってしまった時の気持ちの問題ですね。
毎回、「怖いという気持ちがなければどんなに幸せだろう」と感じながら生きています。
一人思い悩んで、自分を責めまくって子供の方が辛いのに、自分が泣いてたりなんかして…
その時、少しの気休めにしかなりませんが、私が実行していることを紹介します
子供が元気に笑っている時を想像する
私は、案外元気なときにちょっとお腹に負荷がかかって吐いちゃった!という時は大丈夫だったりします。
なぜなら次また吐いてしまうんじゃないか?という不安がないからです。
なので、笑っていてくれると、かなり元気になります。
でも病気の時に子供が笑っているはずもなく…
そんな時は、昨日まで元気に遊んでいた時のことや、この病気が治った後、兄弟で笑ってきゃあきゃあ言いながら遊んでいる時のことを想像します。
すると少し楽になります。
次に起こるかもしれない恐怖を考えないようにする
無理やりでもいいです。
「また吐いたらどうしよう…」と思うとさらに怖くなるので、楽しいことを考えましょう。
オタクな私は、アニメ見たりゲームしたり。
気をそらします。
それでも心臓のバクバクは止まらない時もあります。
でも、怖いものは怖いので、できるだけ考えないようにしましょう。
家事などで気をそらす
しなければいけないことをして子供から離れなくてはならない状態を作ります。
心の中ではごめんね、ごめんねと言い続けながらにはなりますが、離れていると、「今、吐いたら…」という心配がなくなります。
子供が小さいと難しいかもしれませんが、子供に強く当たってしまったりするのもよくないので、こればかりは我慢してもらいます。
パートナーや家族に協力を仰ぐ
パートナーや家族に理解がある場合は、看病を代わってもらいましょう。
うちの場合は「家事育児は母親の役目だろ」的な旦那なので打ち明けられていないのですが、頼れる人がいるなら頼ってしまっても、母親失格じゃありません!
だって怖いんだから仕方ない。
今看病したら死ぬってくらい怖いんだから。
理解ある旦那さんであることを願っています…
仲間がいることを感じる
もし恐怖に直面して、パニックの発作が出た時、感じてほしいのは「同じく嘔吐恐怖症で悩んでいる人がいる」と言うこと。
私もそうですが、特に恐怖に直面した時って、限りない孤独感を感じると思います。
でも、現在嘔吐恐怖症で悩む人は、軽症で8%、重症で0.1%いると言われています。
そして女性は男性に比べて発症率は4倍です。
それでも、看護師をしていたり、妊娠、育児をしていたりと、吐くことが怖い女性が仕事や日常で恐怖に直面しているという事実があるのです。
自分だけじゃないー…確かに、自分の周りにはいないかもしれませんが、誰かが同じ悩みを抱えています。仲間がいます。
子供が胃腸炎になってしまった…そんな時少しSNSを覗いてみましょう。
Twitterなどで「嘔吐恐怖症」と検索してみましょう。
同じようにパニックの発作を感じて悩んで、それでも頑張って生きている人と出会えます。
嘔吐が怖いのは、あなただけじゃない。
こう思うことで、ほんの少しでも楽になりませんか?
【最後に】嘔吐恐怖症の自分を責めないで!
私は鬱やADHDなど、他の精神病を持っている中でも、いちばん嘔吐恐怖症である自分が嫌いです。
だってそばに辛い人がいるのに、支えてあげることは、私にはできない。
だけど、今嘔吐恐怖症で育児しているお母さん方は、つわりや出産などを乗り越えて子供に向き合って頑張っています。
特に理解のないこの病気は、誰にも分かってもらえなくて辛い時も多いと思います。
私は、他の家族には「辛いのはこの子なのに、親がそんなんでどうするの!」と言われるのですが、そういう次元の話やないねん!と心の中で叫んでいます。
大丈夫です、親なのに逃げたいと思っている自分を責めないでください。きっと、この世にいる嘔吐恐怖症の親が全員思ってることです。
少なくとも私は思ってます。病気で辛い子供に「近寄らないで!」と思っています。この場から逃げてしまいたいと思っています。
嘔吐恐怖症の克服は難しいです。
でも、決してそれに向き合っている自分を責めないでください。
人一倍、頑張っているんですから。
私と同じように悩む全国のお母さんの支えになればいいなと思います。
↓子供が欲しいけどつわりや子供の看病が怖い方へ…↓