嘔吐恐怖症で妊娠。つわり、出産、出産後の子供の看護。子供を産んで育てられるのか?体験談とともに解説

Oto_kdomo_minii 嘔吐恐怖症

※嘔吐恐怖症の程度は人それぞれです。
この文章には「嘔吐」そのものやそれに関係する言葉、又はそれを連想させる文字、内容を含みます。
決して無理のなさらないようゆっくりお読みください。

こんにちは、蓮見です。

「嘔吐恐怖症」って最近すこしずつ聞くようになりましたが、ご存知でしょうか?

簡単に言うと、自分や他人が「嘔吐」することに対して、極度の恐怖を感じる症状のことです。

最近では芸能人の方もカミングアウトしたりと、日本でもこの症状に悩まされる人は少なくないようです。

私自身、記憶にある頃からずっと「嘔吐」に対してなぜか逃げ出したくなるような感覚をもっていました。

それが「恐怖」だと知ったのは中学生くらいの頃なのですが、それまで、どうして自分だけ吐くことがこんなに怖いのだろうと一人で悩んでいました。

「吐くことなんてみんな嫌だ」「好きな人なんていない」などよく言われましたが、そう言うことではなく、怖いのです。

精神科の先生は「死ぬほどの恐怖」と表現されていたのですが、まさにそのとおりで、その場に直面、または直面するかもしれないというだけで、固まって耳を手で塞ぎ、目をつぶってガクガク震えるほどの症状です。

その症状は大人になっても続き、段々と、「自分が将来結婚し、子供を産むこと」に不安を覚え始めていました。

妊娠、出産、育児に嘔吐はつきものだからです。

しかし、そんなわたしは現在2児の母。

結論から申し上げますと、病気は治っていません。ですが、「かなり軽快」しました。

そのことについて、経験談とともにお話ししたいと思います。

少しでも、これから先子供を望む同じ症状の方の勇気になれれば幸いです。

この記事で体調に不安を感じる方は、目次より目的の項目のみをご覧いただくことをお勧めします!

嘔吐恐怖症とは?

嘔吐恐怖症とは、前述したとおり、自分や他人が「吐く」ことに対して、極度の恐怖を抱くことです。「死ぬほどの恐怖」「吐くくらいなら死んだほうがまし」と言う方も多くいます。

特に自分が吐くことに対して強く恐怖を抱く方が多い気がしますが、わたし自身は、自分のも嫌だけどとにかく他人が吐くことが恐怖でしかたないタイプです。

また、吐く場面以外にも、体調が悪そうな人を見て吐くかもしれないと不安になり、パニックになったり、なんの理由もないのに誰かが吐くかもしれないからと電車やバス、大勢の方がいるショッピングモールなどに行けなくなる「予期不安」という症状もあり、わたし自身直接その場面に出会したことはほぼないものの、この予期不安に幾度となく苦しめられました。

嘔吐恐怖症の症状と行動

具体的な症状は、その場面に直面する、もしくはそうなるかもしれないと予期不安が起こったときに、動機、息切れ、吐き気、冷や汗、死んでしまうかもしれないような強い恐怖感が起こります。パニック発作といわれます。

嘔吐恐怖症など恐怖症はパニック障害の一種だと考えられているらしく、症状も似ているようです。

わたしはその症状になると膝座りで耳と目を塞ぎ、叫んだりしてしまうこともありました。

誰かが自分を殺そうとしているような強い恐怖です。

他にも、症状の程度は様々ですが、嘔吐に関連する文字を見る、話を聞くだけでもパニック発作が起こったり、居酒屋や電車、金曜夜の駅周辺、大勢の人が集まる場所などを極端に 避けたりします。

嘔吐恐怖症の体験談

わたしは小さい頃から現在でゆっくりと改善しているのですが、昔は特に酷かったです。

細かいところで言うと、前述したとおり文字を見たり、嘔吐と関係することばを聞くだけでパニック発作が起こっていました。

はっきり覚えているのは小学校の頃宿題中に国語辞典で調べたことばの隣に「吐血」という言葉があり、それだけで宿題が手につかなくなり、その日はご飯が食べられなくなっていました。

全校集会では、理由はわかりませんが、立ちっぱなしで先生の話を聞くとき倒れる生徒がよくいて、そのときに近くの生徒が嘔吐したことが原因で、全校集会が怖くなりました。

寝ている時の夢でもその光景を何度も見ました。

夢って基本的にすぐ忘れてしまうのに、その夢だけは今でもいくつか覚えています。

覚えておきたくもないのですがね。

路上の汚物を見た日は1日食事ができないことも。

お笑い芸人がそれをネタにしていると怒りが湧いたり、何が面白いのかわかりません。

イッテQとか見れません。

でも、ずっと日本中でわたしだけがこの症状なのだと小さい頃は思っていました。家族の反応などを見ていると、自分とは違うと思っていたからです。

でも中学生の頃、ネットを知り、ふと調べてみたときに同じ症状で悩む人がいることをしって、この感覚が「恐怖」であること、一人ではないことに気づき、少しだけ心が和らぎました。

他にあげるときりがありませんが、とにかく「嘔吐」に関わることは、ひたすら避けて生きてきました。

一番大きな事件は、便秘からの吐き気で嘔吐恐怖のパニックになり、過呼吸になり、体の内部が痺れたような感覚になり、ガクガク体が震えて救急車で運ばれたことです。

そのときはじめて過呼吸を経験したので、そんなことで救急にいって申し訳なかったですが、本当に死ぬかと思いました。

嘔吐恐怖症でも妊娠、出産、育児はできるのか

さて、今回の記事のメインです。

嘔吐恐怖症でも結婚して、家庭を築くことはできるのか。

妊娠するとすぐつわりがはじまり、出産時は陣痛で嘔吐、生まれた子供の看病など、こう見ると女性の人生において、嘔吐はつきものと感じてしまいますよね。

わたし自身、子供の頃からそれらは恐怖の対象で、自分が母親になる姿は想像できませんでした。

結論から言いますと、症状の程度によりさまざまではありますが、わたしはできました。

そして、克服とまではいきませんが、かなり症状が軽快し、子供の体調不良にも優しく寄り添って看病できるまでになりました。

それまでのお話をしたいと思います。

嘔吐恐怖症の妊娠

今の主人とお付き合いしている頃、予想外の妊娠をしました。

主人とは結婚をお互い決めていましたが、婚約などもまだの状態でした。

ですが、わたしが心配したのは、「つわりを乗り越えられるのか」

「子どもが吐いたら処理できるのか」など、これから起こるであろう恐怖のことでした。

ですが、わたしはこの症状を話したことは家族と一部の友達しかおらず、主人も未だに知りません。

それでもお腹の中に来てくれた命は大切に育てていきたいと強く思いましたし、妊娠の中絶なんて1ミリも考えませんでした。

それは自分でも不思議ですが、多分、じぶんの恐怖よりも、大好きな人とのかけがえのない小さな命の方がはるかに大事だと思ったからだと思います。

普通の方がこの一文を見たら「そんなの当たり前だろ」とおもうかもしれませんが、私たち恐怖症もちにとって、「嘔吐は死と同等かそれ以上に怖い」ものなので、上記の天秤のようになってもおかしくないのです。

(きっと恐怖症持ちの方ならばわかってくれるとおもいます。)

「つわりは20%の人にはこない」、「つわりのくる人のうち半分以上は軽い吐き気ですむ」などのネットの記事を信じて、「こない20%に入りたい」と願いながらも残念ながらわたしのもとにつわりはやってきましたが、なぜだか乗り越えられる気がしていました。

本当に不思議でした。

肩こりの頭痛からの吐き気ですらパニックになっていたわたしが、こんなにも嘔吐を軽く考えられる日が来るなんて、思っても見なかったので。

2ヶ月半のつわり期間の間、実際吐いてしまったのは3回ありましたが、恐怖心や、「トイレまで間に合わなかったらどうしよう」という不安はあったものの不思議とパニックにはなりませんでした。

パニックに何度かなることを覚悟して妊娠を継続しましたが、本当にこれは自分でも驚きました。

怖がらせるわけではありませんが、つわり以外にも妊娠中はたくさんの吐き気を感じました。

ですが、二度の妊娠で、パニックになったことはありませんでした。

嘔吐恐怖症の出産

出産時、陣痛の痛みや麻酔の副作用で嘔吐してしまう人がいると聞きました。

特に帝王切開や無痛分娩の麻酔がはぐるぐるしたりいたくないのに吐き気が強いなど、かなり辛いらしいです。

わたしは麻酔を使う出産ではなかったですが、吐くかもしれないという情報を事前に聞いていたので、おまじないで袋を持って産院に向かいました。

いつ吐き気が襲ってきても大丈夫なように、です。

陣痛〜出産を過ごすLDR部屋に入ったとき、病院でよく見る嘔吐を受け止めるお皿?みたいなのがあって冷や汗をかきましたが、わたしは幸いにも、吐き気には襲われませんでした。

でももし吐き気が襲ってきていたとしても、正直陣痛でそれどころではなかったのでパニックにはなっていないと思います。

案ずるよりも産むがやすし、このことです。

無痛分娩の方の話を聞くと、赤ちゃん取り上げられながら吐いていたそうなので、無痛の方は要注意です。

しかも体勢変えられないので横向いて吐いたらしい…

嘔吐恐怖症の育児

現在上が2歳、したが0歳ですが、赤ちゃんの頃のミルクの吐き戻し以外で、嘔吐パニックになったことはまだありません。

最初はミルクの吐き戻しでさえ怖がっていたのですが、ここで気づきました、わたし、出てくるものがグロテスクだから苦手なのだと。

赤ちゃんはもちろんミルクしか飲んでません。なので、吐き戻してもミルクしかでてきません。しかも、出てきてもごく少量。なんだかものすごくナチュラルに受け止められました。

ですが上の子が生まれたその日、ビタミンの薬を飲まされたときに何度飲ませても吐いてしまう状態で、あのときがはじめて目の前で(というか腕の中で)子供に嘔吐されたのですが、そのときはまだ慣れていないのもあってものすごく怖かったです。

看護師さんも「あ、吐いちゃった〜?」って感じで恐怖陥ってるのが自分だけなことが情けなくて、母親なのに…と悲しくなりました。

そのあと突発性発疹という赤ちゃんの多くがなる病気で一度大量に嘔吐がありましたが、幸いにもそのときミルクしか飲んでおらず、まだダメージがすくなかったのでカウントしてません。

なので子供に助けられております。

案外、母親って強いんですね。

意外にも、子供の嘔吐は大丈夫なわけではありませんが、ダメージが少ないです。

ですが、さいしょは吐き戻しでさえ恐怖だったのは事実。

なぜそれは大丈夫と言えるようになったのか。

それはきっと、「慣れ」だと思います。

嘔吐恐怖症の治療で、調べていると暴露療法というものがあります。

患者に実際恐怖の対象を段階を踏んで見せていくことで、ゆっくり克服していく方法です。

学生の頃それを知ったとき、「怖いっていってんのに見せるの?」と思って少しも頼ろうと思いませんでしたが、今思えば、知らず知らずのうちに子供にこの治療をさせてもらってたんじゃないかと思っています。

というのも、暴露療法は、その恐怖対象に慣れさせて、「そんなに怖いものではない」

と思わせることが目的のようで、結局嘔吐恐怖症の克服は「慣れ」だからです。

ミルクの吐き戻しから始まって、離乳食、体調悪い時の少量嘔吐…と段階を踏んで、わたしも慣れてきたのだと思います。

なので、子育てが怖いと感じる方は、子供と一緒に克服するというのも一つの手かもしれません。

正直、まだ冬の時期が怖いし、とくにインフルよりもノロやロタが怖くて、トイレの除菌、手洗いうがい、娘にも頻繁に手を洗わせるなどしていますが、症状は軽快したなと感じます。

嘔吐恐怖症でも子供を育てられる!

いかがでしたか?

怖くてなかなか踏み出せない方も多いと思います。

わたしもそうでした。

症状の程度は本当に人それぞれで、家から一歩も出られない方もいると聞きますので、決して無理はなさらないでいただきたいのですが、

嘔吐の文字すら怖かったわたしが、いまはサッと拭き上げられるようになりました。

子育てから親も成長すると言いますが、この面でもそのとおりなのかもしれません。

結局は親の、子供に対する愛情が勝るのかもしれませんね。

※この記事は、あくまでわたしの体験談です。
必ず大丈夫と保証するものではございません。
症状の程度は様々です。
無理のなさらない範囲で、誰かの勇気づけに慣ればいいなと思います。

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